♪教育先進国・フィンランドで「脱デジタル化」
日本の小学校でも、ICT教育が取り入れられるようになってきました。
子どもが一人一台のタブレット端末を持ち、授業や宿題に使っている光景が見られます。
教育水準が高いことで有名な、フィンランド。
先進的な教育制度とその結果で世界をリードしています。
そんなフィンランドでは、早くからICT(情報通信技術)の活用が進んできました。
特にタブレットやPCを一人一台配布する計画が実施されています。
また、小学校では電子黒板が100%導入されています。
しかし、最近では少し様子が違うようです。
【脱デジタル化】
学校でICTの活用が進んできたフィンランド。
ところが、ノートPCやタブレットではなく、「ペン(鉛筆)と紙」を使う学校が増えています。
この様子は、Yahoo!ニュースでも取り上げられています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4670fa282529f950a088778224ba7cbe3e545633
フィンランドでは、急速にデジタル化が進んだものの、子どもたちの学習成果が徐々に低下してきました。
デジタル機器の画面が子どもに与える影響へ懸念が高まってきたのです。
デジタル機器の過度な使用は、目の問題や不安の増大など、身体面・精神面両方のリスクが伴われます。
【フィンランドにおけるICT教育の欠点】
・年配の教師にとってICT化への対応が難しかった
・デジタルデバイスの過度な使用が学習成果の低下を招く可能性
・視力低下や生活リズムの乱れ
デジタル機器を使うことによる視力低下や睡眠不足などが懸念されます
・コミュニケーション能力の低下
社会性の発達への影響が心配されています
・ネットや機器への依存症
毎日何時間もICT機器を使ってしまう子どももいます
・記憶の定着率の低下
デジタル端末を使った学習では、手書きに比べて記憶の定着率が低いことが指摘されています
・脳の発達への影響
長時間のICT機器使用は、脳の発達を遅らせる可能性があり、特に大脳灰白質の増加が抑制されることがあります
・脳の活動が少なくなる
教科書やノートを使うときと比べて、デジタル機器で学習すると脳の活動が少なくなることが報告されています
・脳の疲労蓄積
大量の情報にさらされることで、脳に疲労が蓄積し、発達が遅れる可能性があります
【まとめ】
ICT活用は、大人にとっても子どもにとっても課題。
これからの時代、使えないよりは使える方がよいでしょう。
しかし、学校教育で全てをICTにしてもよいのでしょうか。
その問題に布石を投げかける話題かもしれません。
子どもの教育はどのようにすればよいかというのは、永遠の命題かもしれません。
時代の流れを読んで、その子に合う教育を探っていきたいですね。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
参考になれば、嬉しいです。