「発達障害」ということばをよく耳にするようになりました。
実は「発達障害」は、ただの大枠。
その中身とは?
【発達障害】
発達障害とは、脳機能の発達に関連する障害です。
“障害”という文字が入っていることからわかるように、生まれ持ったものや成長していく中で、どうしても困難になってくるものがあります。
しかし、それは個人の努力不足や親の育てかたの問題ではありません。
【原因】
発達障害の原因は「これ!」と解明されているものではありません。
しかし、主に遺伝的要因と環境的要因の相互作用によるものとしている研究者が多数です。
遺伝的要因▶︎遺伝子の影響が含まれ、家族に発達障害がある場合、その子どもにも同様の特性が現れる可能性が高まります。
環境的要因▶︎妊娠中の母体の健康状態や出産時の合併症などがあり、これらが脳の発達に影響を与えることがあります。ただし、家庭環境や育て方が直接の原因ではないことが確認されています。
【診断方法】
発達障害の診断は、専門医による問診と検査を通じて行われます。
①医師が本人や家族から生活歴や困りごとを詳しく聞き取ります。
②心理検査や認知機能検査が実施されることがあります。
③診断は、収集した情報を基に、発達障害の特性や影響を総合的に評価して行われます。
④正確な診断には専門的な判断が必要です。
【分類】
発達障害には以下のような種類があります。
不注意、多動性、衝動性の特性があり、集中力の欠如や順番待ちの困難などが見られます。
対人関係やコミュニケーションに支障があり、感覚過敏や特定の物事への強い興味が特徴です。
③学習障害(LD)
読む、書く、計算するなど特定の学習行為に困難を抱える状態です。
【発達障害の方と接するときに気をつけること】
ひとくくりに発達障害と言っても、人それぞれの特性を持っています。
その人に合うコミュニケーションがいちばんです。
特に注意しておいた方がよい項目を挙げます。
・穏やかなトーンで話す
明確で静かな言葉遣いを心がけ、感情的にならないようにします。
・タイミングを見計らう
相手の集中を妨げないように、適切なタイミングで話しかけることが大切です。
・感情を受け入れる
相手の気持ちを否定せず受け入れ、理解する姿勢を持ちます。
・注意を引く
話しかける前に相手の注意を引き、目を合わせてから伝えます。
【終わりに】
発達障害の勉強をしてきて、そして発達障害の人と接して、《障害》ということばをつけられているけれど、少し苦手なことがある普通の人なんだなと感じています。
生きていたら人それぞれの得意・不得意はあると思います。
それが顕著に出ているだけなのだと感じています。
得意・不得意を認め合って助け合える関係になれると最高です!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。